依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会
（旧　ギャンブルの問題の支援に携わる人たちの勉強会）

組織・役員

依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会について

２００８年４月から「強迫的ギャンブル対策協議会（JCCG：Japan Council On Compulsive Gambling ）」は、ギャンブルの問題で苦しんでいる家族に最新の情報を届けるために、「ギャンブルの問題を持つ家族のためのセミナー」を開催してきました。

家族セミナーを運営する中で、家族に直接情報を届けることと同じくらいに、支援に携わる人たちと情報を交換する継続的な学習の場が必要だろうという想いを抱くようになりました。２０１１年４月、「ギャンブルの問題を持つ家族のためのセミナー」は、運営の主体を再びワンデーポートに戻し、引き続き家族向けの情報提供を続けることになりました。「強迫的ギャンブル対策協議会」は、「依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会」として組織と役割を見直し、ギャンブルの問題にかかわる支援者と共に学ぶ勉強会を開催することになりました。事例検討なども交えながら、支援に携わるさまざまな職種間の相互理解を深め、援助技術の向上を目指し、以下のようなことを共有できる仲間の輪を拡げていきたいと考えています。

■プログラムやシステム中心の支援から、「人」中心の支援へ
■画一的な支援から、多様な支援へ
■「医療モデル」から、「生活モデル」へ

現在、私たちが関心を寄せていることは、教科書的な依存症の支援ではうまくいかない方たちが多数存在することです。私たちもそれぞれの立場で依存問題にかかわり、痛いほどその現実に直面してきました。支援に携わる方々も、教科書的に対応してもうまくいかない経験をたくさんしておられるのではないかと思います。従来の「依存症の回復」のスタンダードな考え方も尊重していますが、支援をする側がその視点しか持っていないと不幸が起こります。従来型の支援が合わない人たちを、「依存症」として従来型のプログラムやシステムに乗せてしまうと、かえって社会からの排除につながってしまう矛盾があることに支援者の側が気づくことが必要です。従来からの「依存症支援」の常識にとらわれずに、その人らしく社会で生きていくための支援を一人一人考えていく必要があると感じています。生活支援や生活再建の手助けが必要な方々に、それらをどのように適用していくか少しずつノウハウを蓄積しながら、ソーシャル・インクルージョン（社会的包摂）を目指します。

原則として毎月第１日曜日の１３：３０〜１６：００に横浜で勉強会を開催しています。仲間を増やしながら、やり方も柔軟に検討していきたいと思います。

職種や経験の長短を超えて意見交換をしています。多くの支援者の皆様の参加をお待ちしています。